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 毎年五月の十六日だけ、陽が沈むと同時に集落全体が灯りを消して玄関や窓を固く閉ざして、皆が屋内に籠るのです。 この日を籠夜と呼んでいます。 集落にはろくに外灯もありませんので、その夜は真っ暗闇に包まれます。 何でこんなことをやるかと言いますと、集落にこんな伝承があるからです。 集落の真ん中を通るように川が流れておりまして、昔はこの川がよく氾濫して水害が起こって大きな被害が出ていたということです。
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