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 お坊さんは必死で抵抗したようですが、河原に大きな穴を掘り、添木に縛り付けて土の中に埋めてしまったという話です。 お坊さんは最後まで恨みの言葉を吐いていたようで、集落内の家々にも怨嗟の声が届いたほどだと伝わっております。 ちょうどそれが今の五月十六日にあたるそうです。 ですがその後、毎年その日になると集落でよくないことが起こったり、人死にが出るようになったといいます。 これが祟りだとの噂がたちました。
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