#1 恋からはじめよう(JK×高校教師)

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なんで知ってるんだ、と思ってしまう。確かにクラスは違えど同じ学校の男子だ、姿を見られていたか。 「……別に、別れてもいいし……」 そもそも大好きで付き合っているわけではない。告白されて、別に誰でもいいと思っていたから交際を始めた。 そう、想い人は、ただひとりだ。 「そんな、家に身を捧げることないんだぞ!」 言ってしまってはっとする、隣にいる妹の夏菜子は、まさに生まれた時から身を捧げようとしてきたのに。 「あ、いや、その……」 「そんなに私じゃ嫌?」 鈴の言葉に、侑斗は更に言葉に詰まる。 「なんだ、侑斗さんは鈴を拒絶するほど、大切な人がいるのか」 明次に言われ、侑斗はぐっと息を呑む。
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