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⑫
俺はバレないように高鶴の家を抜け出し母親の元へと向かった。
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「申し訳ありません…暗殺に失敗してしまいました。」
「はぁ?何故失敗した!なんのためにお前がいると思っている!この出来損ない!!」
そういい母は何度も何度も何度も何度も俺を殴り、そして蹴った。
「侵入の際気づかれてしまったようです。申し訳ありません…次は無事遂行してみせます、から。お許しください…」
「生意気ね!」
そういい母は気が済むまで俺を殴り気が済むと去っていった。
「はぁ、」
時間を確認するともう8時過ぎだ。
「学校に、行かなきゃ」
俺は重たい体を引きずるようにして家へと向かった。
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髪を黒に染め上げ、部屋を出た。
「はぁ、」
「恭ちゃん!おーはよ!」
「あぁ、おはよ…?」
何故か圭介が青ざめたような驚いた顔でこちらを見てくる。
「どうした?」
「その顔…どうしたの?」
顔?なんだ何の話だろうか
「は?」
「いやだから、その傷」
あぁ、なるほどな
「これか、なんともない大丈夫だ」
俺が傷を触りながら言う
「え、大丈夫って…」
『ピンポンパンポーン。えー、赤坂恭弥くぅーん。今すぐ体育準備室へ来てくださぁーい。ピンポンパンポーン』
「ま、とりあえず呼ばれたから行くわ」
「って、えぇ!?恭ちゃん!?」
ギャンギャン騒ぐ圭祐を置いて俺は体育準備室へ向かった。
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謎の病気ATLについて書いていなかったので8ページに書かせていただきました。全然要らない情報なので読んでも読まなくても大丈夫です。後から書く形になって申し訳ありません。🙇♂️
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