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side 生駒 絢
「なぜ、ATLの研究をしないんですか!」
俺は生駒 絢(イコマジュン)医者だ。今は恭弥くんのためにATLの薬をつくる研究をしてほしいと、教授に頼みにきたところだ。
「作っても意味が無いからだ。」
「なぜですか!ATLがどんなに酷い病気か分かっていらっしゃるでしょう!」
「だが、まだ世界で13人程しかかかっていない病気。そしてしかも虐待を受けた子供ばかり。そんな親からも見捨てられた子供たちだ。薬ができても買えはしないだろう。」
「だからって…」
「そういうものなんだよ。そんなことをしていたら終わらないんだよ。この世界にはまだ何万と治療法のない病気がある。じゃあそれはどうするんだ?知っている人にATLがかかったから研究するなんて理由は通用しないんだよ。研究に私情を持ち込むな」
「はい…」
最もだ。だが、諦めきれない…。虐待を受け愛も知らぬまま人生に幕を閉じるなんて、あまりにも辛すぎる…すまない、恭弥くん。薬はまだ難しそうだ。
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台風やばいですけど頑張ってください。オレオより
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