幸せの在処

①

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
静かな朝そこに目覚ましの音が鳴り響く
｢はぁ、｣
少年はため息をつきながら目覚ましをとめた。すると起き上がり洗面所へと向かう。
｢あー、死にたい｣
鏡を見ながらそう告げ黒染めスプレーを手に取った。
少年の名は明坂 恭弥(ｱｶｻｶｷｮｳﾔ)。永塚高校2年生、170ちょっとの小さめな身長に銀色の髪そしてハイライトの入らない淡い群青色の瞳
彼は殺し屋である。皆はKと呼んでいる。Kはどんな依頼でも行うと裏でとても有名でKに依頼する人も多かった。Kには心というものがほとんどなかった。痛いや辛い悲しいなどマイナスの感情が理解できないのだ。それもあってKはとても人気であった。
だが、そんなことを皆にバレる訳には行かないので恭弥は髪を黒く染め学校へ行っている。髪を整え顔を洗い着替えを終わらせ恭弥は家を出た。寮生活であるため学校まではそう遠くない。恭弥はどうやって死のうかを考えながら校舎へと足を進めた。

ー永塚高校紹介ー
全寮制の男子校