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②
「はぁ、」
溜息をつきながら俺は自分の席に腰を下ろした。
「なにーため息なんて着いて」
声のした方に目をやると右手で頬杖をつきながらニタニタと笑う男がいた。
彼は中村圭佑(ナカムラケイスケ)サッカー部に所属しており沢山の男女関係なく抱きまくる所謂ヤリチンだ。
身長は恭弥よりも10cmほど高い
そんな奴がこんな寝癖だらけで不細工な俺に話しかけてるんだ周りの視線がグサグサと俺に刺さった。
聞こえてくる言葉は「なんであいつなんかが…」が殆どだ。
そんなことも気にせず笑いかけてくるのだ。全く困ったものだ
「なんで今日という日があるのかと考えていただけだ」
そう淡々と告げ俺は前を向いた。
「ふふっ何それ」
圭佑は楽しそうに笑いだした
何が面白いのか俺には理解できなかった
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