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「先生って運転できたんですね」 「あ?喧嘩売ってんのか?」 「いえっそんなことは」 俺は焦りながら答えた 「ははっ怒ってねえよ」 そう言い先生は俺の頭を撫でた 最近の流行りなのか? そんなことを考えていると病院に着いた。 ここは先生の友達が働いている病院らしい 友達いたんだ 受付をして順番を待っていると名前を呼ばれた。 「赤坂さーん、どうぞー」 そう言い俺は立ち上がった。 ガタッ 「うわっ」 足元がふらつき崩れ落ちそうになったのを先生に助けられた。 「何やってんだよ、俺も着いてく」 「ありがとうございます。」 また胸のあたりがぽかぽかした。 扉を開け指定された椅子に座ると前には美しい人がいた。 「き、綺麗」 さらさらの黒髪に美しいな顔立ち。俺が女性だったら気絶しそうだ。 「綺麗だなんて、ありがとう。初めまして生駒 絢(イコマジュン)です。」 「は、初めまして赤坂恭弥です」 「恭弥くんね。恭弥くんちょっとこっちに来てくれない?」 そう言い先生は俺を奥の部屋に連れ出した。 「ごめんね、いきなり」 「いえっなんでしょうか」 「先週あった身体検査覚えてる?」 「はい、覚えてますけど」 あれ?診察じゃないのか? 「そこでね君の身体は病気にかかっていたんだ。ALTというものでね早く治療すれば治ったんだけど、もうとても大きく拡がってしまっていて手が付けられないんだ。」 そう言うと先生は泣き出した。 「ごめんね、ごめんね早く気づいてあげられなくて。辛かったよね。苦しかったよね」 なぜ泣いているのだろう。 「なぜ泣いているのですか?先生は悪いことしてないですよ?」 「っ、そうだね。これから入院して少しずつ生きる道を探していこう」 ?何を言ってるんだ? 「俺入院しませんよ?」 「「え?」」 後ろにいた堀川先生も反応した。 「え?だから俺入院しませんよ?」 「な、なぜだか聞いてもいいかな」 「俺、学校にも行きたいし働かなくちゃいけないので。入院しません」 「え?お金は大丈夫だよ。親御さんは?」 「います。けど働くのが俺の仕事なので」 「っ!す、すまないそうだったねごめんね」 「ちょっと彰人来てくれ、恭弥くんちょっと待っててね」 そう言うと堀川先生と生駒先生はさっきの部屋に戻っていった。
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