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「なんだ」 「それが内科検診の時服を脱いだ恭弥くんの体に沢山の痣があったんだ。運動をして着いたものではなさそうな。切り傷と殴られた跡が」 「っ!?」 「もしかしたら恭弥くんは虐待を受けているのかもしれない。だから自分で働いて、ATLにかかったのも不衛生なところで生活していたことからかもしれない。多分傷口からの感染かな」 そう言うと絢は泣き出した。 「虐待を受けもうすぐ死ぬと言われ俺がなんで泣いているのかわかっていなかったんだぞ?こんな、まだ16歳しか生きていない子が入院して生きる道を捨て働くなんて、」 俺は泣きそうになるのをぐっと堪え絢の背中を撫でた。 「そうだな、だが泣いている場合では無い生きる道を探すんだ。少しでも恭弥が生きられるように。」 「あ、あぁ」 そう言い俺たちは恭弥の元へと進んだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ATLとは私が勝手に作った病気です。治ることはなく主に日々のストレスや怪我から入るバイ菌から感染します。掛かるのは2億人に1人と言われるほどの稀な病気でありこの病気にかかるのはを受けていた人が多いです。 症状は4段階あり、Lv1…立ちくらみ、発熱等。Lv2…嘔吐、吐血、色素の変化。Lv3…呼吸困難 Lv4…心臓発作後心肺停止となります。
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