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「あっ、先生方おかえりなさい」 やっと帰ってきた。なんか二人共元気がなくなっている 「あぁ、ただいま」 生駒先生が微笑みながら答えた 「あの、質問があるんですけど」 俺は右手を上げ生駒先生を見上げた。 「なんだい?」 「俺はあとどれくらい生きられますか?」 「っ、短くて1年長くて1年半だ」 生駒先生が苦しそうに告げた 「そうですか。分かりましたありがとうございます」 そう言い俺は先生に微笑みかけた。すると 「お前わかってんのか!?もうすぐ死ぬんだぞ!?死んだら何も無いんだぞ!?クラスの奴らも俺にも絢にも会えなくなるんだぞ!?それをわかってんのか!?」 と堀川先生が言った。 「わかってますよ?」 「はぁ、もういい帰るぞ。」 「あ、あぁ待って少しでも収まるように薬だけ持って言ってくれ」 堀川先生は薬を貰いずかずかと前へ進んで行った。 車の中では一言も話さずただ重苦しい空気が流れているようなきがした。 教室に入ると不機嫌な先生といつも通りの俺が入りクラスの人に驚かれた。 噂で俺が先生に入れさせないでお預けさせたなどと意味のわからないとこを言っていた。 何処からその噂を聞いたのか知らないが圭佑に質問攻めをされ何も無いからと言い落ち着かせた。
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