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♯7 懐かしい感触だ
「ちょッ、ちょっと唐突に何を脱いでいるんですか!!」
慌てて僕はママメロンの腕を制した。
「えェ……、なによ。蒼太の家では服を脱がずにお風呂へ入る習わしなの?」
メロンはキョトンとした顔で訊いた。
「いやいや、そんな風習はありませんよ……。どんな習わしですか!!」
「あら、ヤダ。蒼太ッたらママと一緒にお風呂へ入りたいの?」
「いやいや、そんなワケないでしょ!!」
そりゃ、できれば一緒に入りたいけど……。
「フフ……、困った子ねえェ……」
優しく頭を撫でてくれた。
「あァ……!!」
まるで亡くなったお母さんに撫でられたような懐かしい感触だ。
「フフ、いつまでたっても蒼太は、寂しがり屋さんねェ……」
「え、いや別に……」
照れくさくて苦笑いを浮かべた。
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