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♯8 ワガママボディだけで
「あ、お風呂に入る前に言っとくけど。
明日は朝の7時に起こしてねえェ!!」
「えェ……? 僕がママメロンをですか」
逆だろう。普通……。
息子のボクがメロンに起こされるはずだ。
「ええェ、もちろんよ。ご存知でしょう。
ママメロンは、超ォ〜朝が苦手じゃン!!」
「いやいや、何をご存知なんですか!!
今晩、会ったばかりで、いきなり『超ォ〜朝が苦手じゃン』ッて言われても、そんなこと知りませんよ!!」
「それから、朝ご飯は海苔と卵で良いわ。
あとは、お味噌汁はワカメとお豆腐ね」
「いやいや、それ僕が用意するんですか」
「当たり前でしょ!! ママメロンはソー太が思っている何十倍も忙しの!!
蒼太みたいに暇を持て余してないのよ!!」
「いやいや、別に僕だって暇を持て余してるワケでは……」
「言い訳しないで、頂戴!!
ママメロンはソー太の言い訳なんか聞く耳を持たないわ」
「いやいや……」なんだよ……。
それは。勝手だな。
「それから、ママメロンは朝昼夕晩と一日、4回お風呂に入るタイプだから、ちゃんとお風呂の掃除を宜しくね」
「宜しくッて、どんなタイプですか!!
それ全部、僕が用意するの」
「当たり前でしょう。
ママは何かと忙しのよ」
「いやいや、僕だって忙しいよ」
「構わないわ!!」
「いやいや、構うか構わないかは、ボクの問題でしょ!!」
「それと洗濯と掃除も蒼太の役目ねェ……」
「ちょっと、僕の役目が多すぎだよ」
「気のせいよ。ママは、蒼太が考える以上に忙しのよ!!」
「いやいや、どんだけワガママなんですか!!」
ワガママなのはダイナマイトボディだけでたくさんだ。
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