三話 嘘つきは誰?

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「あっ、アンナさん。ゼラさん、もう見つかった?」 「!!!!」 後ろから突然話しかけられてビクッとなってしまった。 「え?あ、ごめん、、、驚かせちゃった?」 その正体はアイラさんだった。 「、、、、うん、、、大丈夫、、、、、でも、まだ、、、ゼラさん見つけられてない、、、、」 その私の言葉に前半ホッとしたような顔、後半残念そうな顔をした。 「僕は取り敢えず、ユウカさんの事調べて来たよ。」 仕事が早い、、、、、流石だなぁ、、、 「彼女に聞いてみたけどー、、、該当したよ。鈴原レン、鈴原サヨネ、、、あの兄妹がね。なんでも、2人とも知り合いだったらしい。先輩後輩の仲ってところかな。ところで、ミウサさん見てない?見つけられてないんだよね、、、」 「えっ、、、、?それって、、、、!?」 まさかまさかまさかまさかまさかまさか 殺された!?いや、それは、、、、その判断にたどり着くにはまだ早いはず、落ち着け、、、!それに、あの色指定があってからまだ1時間も経ってない! 「うーん、兎に角探してみよう。ナギサもね。」 「、、、、、うん」 その時、 「あぁぁぁぁぁ!!!???」 何処からか声が聞こえる。何処から? 「!!多分、会議室の方からだ!」 会議室?会議室?どういう事!?だってあそこは入れないんじゃ、、、? 「おい、どーなってんだよ!!」 会議室では無かった。会議室の前のずっと開かず、鍵が掛かっている部屋。その部屋の前でリュウさんが扉を蹴り続けていた。 「だ、大丈夫?」 「何?何かあったの!?」 「叫び声ってもう殺人が起きたの!?」 ガヤガヤと人が駆けつけてくる。その中に 「何事ぴょん!?」 ミウサちゃんの姿もあった。良かった、、、。力が抜けそうになるのを必死に抑える。 「クッソ、開かねぇ!!!」 リュウさんやシンさんなど男性勢が扉を押しているが全くピクともしない。 「4桁の、、、数字ぴょん、、、」 確かに、4桁の数字を入れる場所があるけど、、、、、 「全通り試してたら時間なくなるよ?」 コトハちゃんが正論を言った。 「、、、どうしよう、、、、?」 ふと、扉を見ると文字が書いてあった。 「、、、、?」 並び替えるものだろうか?ええっと 「「俺の誕生日、、、?」」 ユウカちゃんとセリフが被る。 「ふーむ、俺とは誰の事だ?確かこの中の一人称俺は、、、、、」 「ネムさん、ジュントさん、リンさん、リュウさんの4人だと思うよ。」 ゼラさんが扉を押しながらそう答えた。 「はぁ?俺の誕生日だぁ?」 、、、、リュウさん以外死んじゃってるしね、、、、、。 「一応入れてみるか?」 ポチポチポチポチ 「ピッー、解除不能」 機械音が流れる。 「ちげーのかよ!!じゃあ誰?他の人の誕生日なんてしらねぇぞ!」 、、、、、あれ?そういえばナギサくんは、、?どうして居ないんだろう、、、まさか悲鳴の正体はナギサくん? 「、、、、、ク」 私はふとそれを思いついた。 「ん?何、なんか言った?アンナさん。」 シンさんが私に聞いて来た。 「オートロック、、、、中から開けられる、、、んじゃ無いかな、、、、、!?」 そうだ!中から開けられるはずなのに、出てこないのはなんで? 「もし、それが本当なら、、、出られない理由があるとか?」 ゼラさんがコクンと首を傾げて言った。 「はぁ、、、、、、こればっかりは推理しようがないよね、、、、、 ところで、ナギサは何処にいるの?」 アイラさんが私たちに向かってそう言った。ずっと、気になっていたこと。何処に彼はいるの?自然と目線はその開かずの扉へと向かう。 「いや、、、、女の子だと思う。」 アイラさんが何か確信めいている様子で言った。ん、、、、、?そうなのかな?よく分かんなかったけど。 次回は5/7(金)公開予定!
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