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一話 変わり目
彼、、、、警察お兄さんが死んでからの空気は、ジュントお兄さんが死んだ時よりもずっとずっと重かった。当然かもしれない。僕達は人を殺したんだから。これで、みんなが共犯者なのだから。思わず、笑みが溢れそうになる。皆、そうだ、、、、共犯者なんだ。
『それではぁー、正解発表と行きますよぉー?』
ズミが僕達の空気を払拭するように明るい声をかけた。だけど、それに反応するのは僕とアイラお兄さんぐらいのものだった。
『ネムさんのー、死の方ですがぁ、、、、
見事!正解です!おめでとうございますー!彼は『赤』の持ち主で、ジュントさんを殺してしまいましたぁ!!
リンさんの死も正解ですっ!いやぁ、幸先良いですねぇー。』
よし。
『それでは、明日の12時ぴったりにタブレットにて次の色をお知らせします!
質問がある方はー、いますか?』
「ねぇ」
僕は気になっていたことを聞いてみた。
「確か、皆色が違うんだよね?青色、藍色、水色、灰色、黒色、緑色、黄緑色、オレンジ色、赤色、ピンク色、紫色、黄色の12色だと思うんだけど、仮にジュントお兄さんが青だったとしてその時指定色で「青」って出たらどうするの?殺人が起きないし、殺さなくてももう死んでいるよ?」
そう、指定色が死んでいる人ならどうするんだろー?僕はそれが気になってしょうがなかったんだよねぇー。
『あー、成る程!良い質問ですね。死んだ人の色を指定する事はそもそもないので安心してください!他にはありますかー?』
成る程、ってことは必ず殺人が起きるのかぁー。上手くできてるね。
「今のところは無いかな、ありがとう。」
僕は彼女にお礼を言った。さてー、明日までに調べることは多いんだけどね、、、。
「あ、ちょっと待って!」
僕はふと頭に浮かんだ質問を尋ねた。
「あのー、証拠品ってこのままでいいの?あと、一応この資料は持っときたいんだけど、、、、、ダメかな?」
ズミは僕の方を向いて
『そのままで大丈夫ですよぉー。持っていくなら勝手に持っていってくださぁい!他には?』
と告げられた。良かった。
「ううん、今度こそ大丈夫。」
もう一度頭の中を整理して無いことを確認した。
『はぁい!それではぁー、解散でぇす!』
ズミは消えた。僕は辺りを見回した。どうやら、みんな平常じゃ無いみたい。んー、、、、声かけてもなぁ、、、、しょうがないか。僕は部屋から出てあの鍵の部屋に入った。そこには血糊とマネキンの首が置いてあった。
「ふふ、リンさんは騙されちゃったんだね。ボスさんは死んでないのにねー。」
マネキンの首といってもかなり彼女に似せたものを選んだ。だから、騙されちゃったんだね。
「ねー、でもまさか私の為に死んじゃうなんて、、、、、ただの悪ふざけのつもりだったのに。」
奥の掃除ロッカーに隠れていたボスさん、、、美舞お姉さんが出てきた。
実はお姉さんが来る前に僕はここに来たんだけどー、、、、、。
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「えーとー、0310、、、だっけ。」
僕は日記から鍵を開けた。
「ガチャ」
おー開いた開いた。僕はワクワクしながらドアを開けた。
「わぁ!?」
ドアの先にはごちゃごちゃものが置いてある部屋だった、、、んだけど、、、、
「「だ、誰!?」」
こうして僕達は出会った。
「あ、私美舞っていうの!君は?」
「僕はー白波ナギサだよー。っていうか!なんでこんな所にいるの!?」
割と簡単に馴染めてしまった、、、。
「んー、、、とねー、、、私の友達のリンって子がいるんだけどあの子を探していたら殴られてー、、、気づいたらここに居たみたいなー?外に出ようとしたんだけど、出たら出たでちょっと怖くてねー、、、、」
あんまり、ヒントがもらえないなぁ、、、。あ、いいこと思いついた。
「ね、実はリンって人もここにいるんだよね。だからさー、、、、」
こうして僕達は作戦を立てた。ちょっとした悪戯ということだったんだけどー、、。
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次回は4/30(土)公開予定!
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