愛という花

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愛という花

二人で歩く この坂道は 毎日だけど 辛くなかった 一人で帰る この坂道は 辛くないけど 少し寂しい いつか どこかで 何かを掛け違いすれ違い 長い 時間が 経てば経つほど素直になれず フワリ咲いた愛という花が 春のそよ風を受けて揺れる 優しく咲いた愛という花は あなたに向けて咲いてたみたい 春夏過ぎて 秋冬が来て 「いつの間にか」が 気付かなかった またねと言って 背中を向けて 傷付かないように繕うだけ 種は 小さな 下心から芽を出すけれど 何故か 私は 与える事を躊躇っていた 濡れて伝い咲いたこの花を 私は恋と呼べはしないの せめてなんて言い訳しながら 雨に打たれて泣いてしまった 三月の風 四月の雨は 五月に花を 咲かせるでしょう 私もいつか 誰かの花を 陽だまりになって 温めよう フワリ咲いた愛という花が 春のそよ風を受けて揺れる 優しく咲いた愛という花は アナタの側に飛んで行けない 私はここで花を咲かせよう
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