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よく考えるとあんまり意味の通っていない言葉だけれど、公園にいたときよりもずっとずっと、楽な気持ちでそういえた。とても素直になっている。素直になったついでに、またにやけた笑いをしてしまった。もうどんな顔していようと、いいやって思えた。
「やっぱり、あずがいい」
目を細めて、ゆっくりと頬を撫でながらつぶやくから、私も俊成君の瞳を見つめて腕を伸ばす。
「私も、俊成君がいい」
顔が間近に迫ってきて、柔らかいキスが落とされる。宙に浮いた私の腕は彼のうなじに巻きついて、そして最後はまた抱きしめる形となった。
本当。私、俊成君のことが好きだ。
幸せな気持ちで、そうはっきりと思った。
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