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いつの間にすっかり明けて広がる青空を見上げ、深呼吸をする。
「そろそろ、行こうか」
時間が過ぎるにしたがって、少しずつ人の量も増えてゆく。いつまでもここに立ち止まっているわけには行かない。コロに声をかけると背筋を伸ばし、私は歩き出した。
離れていても、俊成君とはずっと傍にいる気がするんだ。俊成君が好きだから。好きだから離れていける。最後に戻る場所は、いつだって俊成君の傍だ。
そして二人、これから新しい日をはじめよう。
お終い
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