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もう何も考えられなくなって、後もうちょっとで達してしまいそうだったのに、急に刺激が遠のいた。俊成君が上半身を起こし、私の頬をそっと撫でて聞いてくる。
「入れて、いい?」
「……うん」
戸惑いながらも、素直にうなずく。急に放り出されて、体が中途半端にうずいたままでなんだか変な感じだ。俊成君が手早く準備をして覆いかぶさるから、抱きしめて膝を立てる。入り口を探り当て、熱い塊が侵入してきた。
「ふっ。うっ、ん……」
俊成君しか許していないこの体は、いつでも入り口で少し手こずる。それでも最初の引っ掛かりを乗り越えると、体の中で泡がはじけるように快楽が広がった。
「あ……」
自分の中が、俊成君を引き込もうとうごめいている。体中に電気が通されたように、びくびくとしてしまった。
なんだろう。いつもよりも……感じている。
「動かすよ」
耳元でささやかれるその言葉にも反応し、恥ずかしくて彼の肩に顔をうずめる。
「うん」
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