おまけ話:二人の時間3. 俊成君の部屋

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 体から光があふれるような感覚がして、俊成君のこと、内側からぎゅっと締め付けていた。 「くっ」  短くつぶやいて、俊成君のが跳ね上がる。断続的に痙攣が続いて、私の体から力が抜けた。  ゆらゆらと、水の中漂うみたいに体も気持ちもほぐれている。さっきまでの高ぶりが、ゆっくりと心地の良い疲労に変わってゆく。  俊成君が私から離れていき、自分の始末をすると戻ってきた。ぎゅっと抱きしめる代わりに、わざと力を抜いて私にのしかかってくる。 「重い」  くすくす笑いながら抗議すると、今度は優しく抱きしめ直される。彼の髪の毛をもてあそびながら、満ちてゆく思いをかみ締めていた。 「俊成君」 「ん?」 「愛してる」 「え?」  自然に湧き出てくる気持ちを言葉にしただけなのに、俊成君は驚いた顔をして固まってしまった。 「嫌?」 「いや、突然だったから。つい」 「さっき自分だって私に言ってくれたのに」
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