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妄想
自分のトラウマは解決しない。誰かに話して酷かったね、大変だったね、と慰めて貰いたいのは、本音だけれど、出会う人出会う人に自分の過去をバラして居たら、僕は耐えきれなくなってしまう。自分がそんな構ってちゃんだったなんて、耐えきれない。自分の中の闇は、どうやって解決すれば良いのか分からない。けれど、自分が昔、同性に性的な嫌がらせを受けたのは確かに負い目になっている。今働いている年配の方に背後に立たれただけで、震えてしまう。僕は、猜疑心に包まれてしまう。そう言う目にあった人というのはとても、繊細でナイーブで、脆い心を抱えている様だ。僕は思うんだけど、そんな時、僕は心の何処かでこの人は良い人だと言う思い込みが、依存になって、いる様だ。きっと、そうやって深い関係になる事を何処かで期待していた。仕事上の関係であると言う事を忘れてしまっていた。良く、そう言う事を思ってしまう。それが良いとか悪いとかではなく、誰にでも心を開いていたら、心ない言葉を返された時に酷く病んでしまう。その大人は、結構そう言うところがある。だから、僕は彼に心を割って話せない。それを好奇の目で見る彼が、きっと僕には想像できるからだ。信頼する大人ではない。それは、誰かに自分のされたトラウマを話すコミュニティの問題として、忘れてはならない事だろう。誰に対しても心を開く事が美徳だとは言ってない。オープンな関係とは違うんだ、と言いたい。
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