側室宣言

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側室宣言

「リア!」 「テ、テウス様。まだ約束の時間では・・」 リアを見つけた途端、プロメテウスは 躊躇いもなく抱き締めた。 周囲の使用人達は急いで礼をし 挨拶をする。 「他の使用人が見てます。離し・・」 「決して離さぬ。リア、そなたを側室に 迎え入れたいと思っている。皇后様にも 許可は取ってある」 「そ、側室!?しかし、テウス様は 武官の方なのでは・・」 マーズ国では王様以外の王族は側室を 娶ることはできない。リアは全てを悟る。 (この方は武官の方ではなく、この国の 王様・・) 事実を知ったリアは身体に力が入らなくなり 意識がなくなってしまった。
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