Chapter.4

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だって、一番欲しかったものだもん! 広い背中に腕を回して、湊叶さんの体温を感じる。 えへへ、幸せだ。 「他に俺に言いたいことはある?」 前にも言ったけど聞いてくれなかったんだよな…… もう一度、はっきり言おう。 「今後は行きたい場所に、1人で自由に行かせてください。湊叶さんはちょっと心配し過ぎなんです。万が一危ない目に遭いそうな時は必ず連絡すると約束します。あ、あと貴重品隠したり家に閉じ込めるのも無しです!」 納得いかないような目をしたけど、今日という今日は絶対折れないしない。 「…………………分かった。その代わり、俺が非番の日は同伴させてくれ。護衛の役目でついて行く。何かあったらすぐに頼れよ?」 「はい!」 渋々だけど外出の許可をくれた。 やっと邪魔をされずに存分に楽しめる! 「じゃあ、俺からも一つお願いしていい?」 「何ですか?」 超機嫌がいいから、今ならどんな要求でも受け入れられそう。 「そろそろ敬語やめないか?よそよそしく感じて寂しいんだよな」
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