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だって、一番欲しかったものだもん!
広い背中に腕を回して、湊叶さんの体温を感じる。
えへへ、幸せだ。
「他に俺に言いたいことはある?」
前にも言ったけど聞いてくれなかったんだよな……
もう一度、はっきり言おう。
「今後は行きたい場所に、1人で自由に行かせてください。湊叶さんはちょっと心配し過ぎなんです。万が一危ない目に遭いそうな時は必ず連絡すると約束します。あ、あと貴重品隠したり家に閉じ込めるのも無しです!」
納得いかないような目をしたけど、今日という今日は絶対折れないしない。
「…………………分かった。その代わり、俺が非番の日は同伴させてくれ。護衛の役目でついて行く。何かあったらすぐに頼れよ?」
「はい!」
渋々だけど外出の許可をくれた。
やっと邪魔をされずに存分に楽しめる!
「じゃあ、俺からも一つお願いしていい?」
「何ですか?」
超機嫌がいいから、今ならどんな要求でも受け入れられそう。
「そろそろ敬語やめないか?よそよそしく感じて寂しいんだよな」
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