Chapter.1

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何事!? ビックリして慌てて飛び起きる。 「熱は測った?食欲はある?今お粥作るから」 手を私の額に当て熱を測り、お粥をあーんして食べさせて、薬を飲んだのを確認して強制的に布団に寝かされる。 まさか仕事を放り出してわざわざ世話しに来たって言うの? 好きでもない赤の他人同然の私のために? 心配してくれるのは有難いけど、そこまでしなくても…… とにかく、仮病作戦は失敗。 ーーーそして、ついに恐れていた自体が起きてしまった。 湊叶さんが性行為を求めてきた。 お互いのこと知ってきたし、そろそろ次のステップに進まないか?と。 私達には必要ないと思いますが。 最初は湊叶さんとならしてもいいと思っていたけど、いざ誘われると抵抗してしまう。 どうにか気持ちを萎えさせようと、必死に嘘をついた。 「今、女の子の日なので無理です」 「終わるまで待つよ」 「えっと、私、経験がないので不快な思いをさせてしまうかもしれません」 「大丈夫、ゆっくり少しずつ慣れていこう」
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