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着慣れないフレアワンピースに身を包み、当日会った相手は、写真で見た通りののイケメンだった。
「初めまして、お父様の部下で警部補を務めている竹内湊叶竹内湊叶です」
明るい印象を持たせているグレーのスーツに、すらっとした長い脚。
全体的に清潔感があって、爽やかな笑顔が眩しい。間違いなくモテそう。
お父さん、こんな美形な人と毎日顔を合わせてるんだ。眼福じゃん、なんて変なこと考えてしまう。
「事前に写真で拝見した通りのお綺麗な方で、つい見惚れてしまいました」
「あっ…ありがとうございます。竹内さんもすごくカッコいいです」
お世話とわかっててもイケメンに褒められて少し舞い上がった。
しばらく世間話をした後、二人きりにされた時に彼から良ければ交際して貰えますかと言われ、えっ!?と大声を上げそうになった。
むしろ私でいいんですか……?こっちから断る理由は特にない。
つい最近まで、お見合いする気はないと思っていたのに気が変わるのが早すぎだね。
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