Chapter.1

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2ヶ月間、何回かデートを重ね(会って話をするだけ)、お互いを知れたところでプロポーズされ結婚した。 まさか結婚するとは夢にも思わなかったから、自分が一番驚いてる。 だけど、婚姻届を書く前にいくつか約束されて 1.お互いの事には干渉しない 2.連絡は必要最低限にする 3.自分の事はなるべく自分でやる ああ、断れなくて仕方なく結婚したんだなって悟った。 別にいいよ。親にいつ結婚するのか、いい人はいないのかと聞かれるのにうんざりしてたし。 そうして、結婚生活が始まった。 出会ってから今日までの間、彼に触れたのは腕を組む時くらいで、手を出されたこともやキスされたことも無い。 言われた通り、連絡は「今日は夕飯を作っておいて欲しい」「仕事が立て込んで1週間ほど帰れない」のメッセージに「了解です」と一言返すだけの、本当に義務的なもの。 月に1回デートする際に久々に顔を見る。 自宅で会ったとしても、変に気を遣う必要も無い。 面倒くさがりな私にとって、この関係は最高に楽だった。
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