Chapter.1

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寝ぼけ眼の私を迎えたのは、爽やかな笑顔。 お味噌汁のいい匂いがするなぁ…… えっ、デニム生地のエプロンを着けて料理している………似合い過ぎててヤバい。 今は、朝の7時半。この時間帯に、湊叶さんが家に居ること自体が珍しくて戸惑ってしまう。 「今日も出勤時間は遅めなんですね」 「ああ、あと1時間後に出るよ。それまでに朝ご飯作っておいたよ、一緒に食べよう」 「疲れてるのに申し訳ないです。私が作ったのに…」 「時間に余裕があったから、気にしないで。口に合えばいいんだけど」 一汁三菜の、健康的な和食が食卓に並んでいた。 恐縮に思いながら席に着き、味噌汁を1口飲む。 「美味しいです」 基本朝ご飯食べないけど、湊叶さんの作ったご飯は何故か食欲が湧いてきて全部食べられそう。 ていうか、ちゃんと食事したの久しぶりな気がする…… 結婚する前に比べて家事力が大幅に下がって、女としての危機感を感じる。 私の声に満足そうに笑う。
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