Chapter.1

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「家のことはいつも智紗さんに任せっきりだったからね。たまには力になれたらいいなと思って」 「あはは……大したことはしてませんよ」 すいません、マジで何にもやってないです。 軽く掃除して、洗濯するだけで自炊は一切せず、推しのライブDVDやドラマ観るか、ゴロゴロして時間を潰す日々。 うわ、まさに駄目人間。 食後は挽きたてのコーヒーを淹れて、飲みながら2人でゆったりとお喋り。 そこで彼がコーヒー好きだと初めて知った。 まぁ、もう別れるから関係ないけど。 その後出勤するのを初めて玄関まで見送った。 夜7時には帰ってきて、 「夕食食べた?まだなら俺が作るけど」 と食材の入った袋を持っていい笑顔を向けてくる。 自分のことは自分でって決めたのになんだか申し訳ない。 でも、料理できないから手伝うことができない。少しは練習しないとな… 料理もできるとか、どんなハイスペックなのよ。 今の時期、警察はあまり事件とか無いんだろうか。 平和でいいですね。 それだけならまだ良かったんだけど、
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