1734人が本棚に入れています
本棚に追加
「あー…、何か敬語で話すのが癖になってて。タメで話すようにしま……するね」
「うん、少しずつでいいよ」
喧嘩して本音を言い合った事で、前よりも距離が縮まった気がする。
理想の夫婦像に段々と近づいてると言うか。
あんなに離婚したがってたけど、もう少しこの生活を続けるのも悪くないかな。
「さて、問題も解決したことだし」
「?」
「1日君に触れてないから欲が溜まってるんだ。抱かせて。」
「えっ、今ですか…!?」
いや、言葉がストレート過ぎる。
ついに遠慮しなくなったぞこの人。
逃げようと思った時にはもう遅くて、湊叶さんは私を軽々とお姫様抱っこすると寝室まで連れて行った。
突然抱き上げられて視界が高くなったことに戸惑いながら、下ろしてと彼の背中を叩いても微動だにしない。行為する度に思うのが、男性はやっぱり力が強い。
本当にこのままやっちゃうんですか。
もっとこう…イチャイチャしてからそういう事するんじゃないの?
ベッドに静かに降ろされると、一瞬の隙もなく組み敷かれる。
「待って!」
最初のコメントを投稿しよう!