Chapter.4

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「あー…、何か敬語で話すのが癖になってて。タメで話すようにしま……するね」 「うん、少しずつでいいよ」 喧嘩して本音を言い合った事で、前よりも距離が縮まった気がする。 理想の夫婦像に段々と近づいてると言うか。 あんなに離婚したがってたけど、もう少しこの生活を続けるのも悪くないかな。 「さて、問題も解決したことだし」 「?」 「1日君に触れてないから欲が溜まってるんだ。抱かせて。」 「えっ、今ですか…!?」 いや、言葉がストレート過ぎる。 ついに遠慮しなくなったぞこの人。 逃げようと思った時にはもう遅くて、湊叶さんは私を軽々とお姫様抱っこすると寝室まで連れて行った。 突然抱き上げられて視界が高くなったことに戸惑いながら、下ろしてと彼の背中を叩いても微動だにしない。行為する度に思うのが、男性はやっぱり力が強い。 本当にこのままやっちゃうんですか。 もっとこう…イチャイチャしてからそういう事するんじゃないの? ベッドに静かに降ろされると、一瞬の隙もなく組み敷かれる。 「待って!」
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