Chapter.4

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「待てない。智紗が全然足りない」 「……っ!」 いつものような噛みつくような深いキスを何度もされると思っていたら、 恋人繋ぎで手を固定した後、愛を確かめるみたいに優しくねっとりした口付けをされた。 やめてよ、こんなの調子狂うって…… 慌てて「せめてシャワー浴びさせて!体汚いので!」と止めても、飢え切った獣みたいにギラギラと双眸を光らせてるのを見て不覚にもキュンとしてしまう自分がいる。 「ごめんな、もう限界だ。今すぐきみの全てが欲しい」 程よく筋肉がついた腕がしっかりと私の腰に巻き付いて、緩まる気配がない。 さっきから飽きずに胸やお尻を撫でたり揉んだりしているのが、誠実そうな見た目に反したいやらしさがある。 非難の気持ちを込めて睨んでも、ダークブラウンの瞳を幸せそうに細めるだけで何の効果もなかった。 観念して抱かれるしかないみたい。 1日しなかっただけでこんなに欲が溜まってるんだから、きっと激しくされるに決まってる。 腰痛の薬でも買っとけばよかった…
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