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今度は簡単に離れてしまわないように、舌を滑り込ませて粘膜を絡み付けられた。
唾液に濡れた舌や唇を吸い上げられる度に吸着音が響く。
名残惜しそうにキスを中断すれば、次は首筋を柔く食むものだから我慢していても矯声が出てしまう。
「やっぱり早く挿れて終わりにしてください……これ以上イかされ続けたらどうにかなってしまいそうです」
真っ赤な顔を両手で覆いながら彼に縋る。
自分から挿れてって言う日が来るなんてね……
「いいよ、おかしくなって。
本当なら俺の手で智沙が善がる所を永遠に見ておきたい気分だけど、体力が持たないだろうからそろそろ挿れてあげようかって思ってた。」
「何ですかそれ!変態!意地悪!」
「男はみんな変態なんだ。だから、俺以外の男に捕まるなよ?
大体、君が可愛すぎるのがいけない。」
急に真顔になって怖い。
所々にキスマークが付いた体を、桜の花弁を散らしたみたいで綺麗だと言って笑った。
よく分かんない感性だ。
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