Chapter.4

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「別に口説かれたりなんかしてないよ」 「“俺ならそんな思いはさせない”とか言われてただろ」 「あれは私を慰める為に言っただけで、特に深い意味はないんです」 「……君は何も分かっていない」 何故かため息つかれた。 心配し過ぎだって。 湊叶さんが物好きなだけで、普通なら芋女がイケメンに好かれることは滅多にないの。 「アイツに惚れたりしてないよな?」 「まさか!かっこいいとは思ったけどそれだけなんで」 けど、優しかったからまた話し相手になって貰いたいな。 「それにしても……初対面の人に自分の事をペラペラ話すのは少し危機感が足りないんじゃないのか?」 「え……何の話?」 「離婚したいって言った時は、心臓が止まるかと思った。勿論嘘なんだろ?」 「ちょっと待って。何で会話の内容知ってるの…?」 店に入って来たのはもう少し後だったはず。 「君が寝ている間にスマホにアプリを入れておいて、遠隔操作で盗聴器とGPSを使用して居場所を特定したんだ。 もうネットカフェに寝泊まりするのは辞めろ。 体が痛くなるぞ」
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