散文的な夜の唄

TEENAGE RIOT

まだ人生の半分も生きちゃいないけれども、もういい歳をした大人になりました。

それでも車内に流れる音楽が、過去の情動を呼び覚ますことがある。不器用にまっすぐにただただ自分の思う様生きた。根底に隠れた社会や周囲に対する怒りは、多分その起爆剤だった。モノを知り、経験を積み、怒りはいつしか愛に変わり、大怪我を負うこともなくなった今。でも時折、あの頃の情動がたまらなく愛おしくなる。