ないものねだり

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ないものねだり

大往生したおばあちゃんの四十九日は遠方で行われる事になった。同居の母が息子を連れて出掛けていったのは一昨日の話だ。滅多にない二日半の一人の時間。最高に最高に堪能した。もっとも、そのうちの22時間は仕事だったのだけれど。 でも、多分、これが一週間、一ヶ月、一年も続けば空しくなってしまうのだろうな。 そんな事を考えながら、仕事を終えた私は二日振りに「ただいま」を口にする。
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