プロローグ

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部屋に荷物を置き、1階におりる。 店員がせっせと何かを記入していた。 さっき見たフライヤーが気になり尋ねる。 「あの、掲示板に沢山はられていたフライヤーは何ですか?」 「ああ、バトルロイヤルコンテストのことですね。この町では1番大きなお祭りなんですよ?王都の騎士団様が見に来るくらいなんですから。」 「王都の騎士団が?」 クルスは良い機会だと思った。 騎士団にどれほどの者がいるのか充分偵察できる。 店員が1枚のフライヤーと、文字が書かれた紙を渡してきた。 「これがバトルロイヤルコンテストのフライヤーと、ルール説明や詳細が乗っている説明書みたいなものです。良ければ、参加してみてはいかがですか?」 店員にお礼を伝え、紙を受け取り、部屋に戻る。 フライヤーにはバトルロイヤルコンテスト略してBRCの開催場所と時間が書いてあった。 開催場所は噴水広場、先程見た噴水があった場所だろう。 時間は明日の午後1時から。 フライヤーにはざっくりとした内容しか書いておらず、次に文字が書かれた紙を見る。 1番上にはルール説明が書いてある。 ・BRCは2人1組で争うトーナメント制喧嘩祭りである。 ・対戦相手を戦闘不能にするか、場外へ押し出すことが出来れば勝ちとなる。 下には参加条件が書かれてある。 ・BRCは、男性の部と女性の部で別れている。 参加条件は、特になし。 1番下には注意事項が赤文字で書かれている。 ・BRCでは武器の使用、魔法の使用を禁ずる。 武器の所持、魔法使用痕跡が見られた場合、その組は失格と見なす。 ・BRC中は、参加者以外の場内への侵入は禁ずる。 クルスは説明を読み、ため息を着く。 「騎士団が来るのは、死人を出さないための見張り目的か。なら、有望な奴は来ないだろうな。」 クルスはその場に横になり、天井を見つめる。 いつの間にか寝てしまっていたらしく、ノックの音に目を覚ました。
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