プロローグ

7/8
前へ
/15ページ
次へ
「騎士様〜。お昼ご飯は食されますか?」 起き上がり、寝起きの目をこする。 「頂こうかな。」 襖が開き、食事を持った店員が中に入ってきた。 「失礼しますね〜。今日は、焼き魚定食です。」 「えらく家庭的ですね。」 「まぁ、健康にこだわっていますから。」 机を片付け、食事を置いてもらう。 床に落ちたフライヤーと説明書を見て、店員さんが微笑む。 「BRCは聖戦が始まった頃から続いていた歴史あるお祭りなんです。祭りの日には、屋台が何個も出るんです。多くの人が来るので、街も大賑わいです!」 そう話す彼女は、本当に明日を楽しみにしていることがわかった。 クルスは店員に向き直る。 「俺の名前はクルス。短い間ですが、よろしく。」 店員は微笑み、言う。 「ヴィオレ・ストーンです。よろしくね。」 軽く握手をした。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加