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グラマーショット
過去に、黒歴史ですが、渡米前にナイトクラブで働いたことがありました。いわゆる、昔で言う、コンパニオンってやつですか。まあ、若かったのと、馬鹿だったのと、強運?ってやつで、その時たまたま、そういうお仕事をしていました。
そこで、知り合った女性がいました。グラマーショットに一緒に行った人です。
まあ、ほんの思いつきだったんですけどね。
当時、その、流行っていたグラマーショット。
アメリカでは写真館などでグラマーショットを撮るのは、そんなに珍しいことではないんですけど、ここは商才の長けたジャパニーズマーケティング戦略。しかも90年代前半、いろいろなユニークなビジネスが出ては消え、出ては消え、なかなか目紛しい世の中でも、ありました。このグラマーショットのセールスポイントは、貴方も女優になれるよ。写真の中では。といったもの。
画期的だったんです。やっぱり、女性って、たとえ写真だけでも、、女優になりたい。吉永小百合様なんて、永遠。わたしも吉永小百合になりたいの。写真だけでも。。という、乙女心が、疼くわけですよ。現実なんて、鼻くそなんだから!(意味不明)
せめて写真の中では。。。。。
てなわけで、仕事仲間に誘われて、行ってきました。グラマーショットに。舞台裏は、全然グラマーじゃない‼︎ 詳細は省くが、とにかく、戦場の様である。モデルさんの仕事って、大変。ヘタレのわたしには無理。仕上がりが全てなので、舞台裏なんてどうでもいい。後ろから見たら、足元から見たら、100年の恋も冷めるであろう。
何だか良くわからないまま全てが終わり、納得がいかない料金を払う。多分、二度と来ない。(行きませんでした)
仕上がりは、まあまあ、こんなもん?やっぱり吉永小百合は無理だったが、吉永大百合くらいにはなっただろうか?😭
++++++++++
ここで、この仕事仲間について、触れたいと思います。彼女は、売れないモデル/女優でもありました。自分の本業だけでは食べていけない。なので、夜はコンパニオンのバイト。収入はそこそこいいし、エステやホストに、お金使っちゃうけど、お客さんから搾り取るから大丈夫。いつか発掘されて、メジャーデビュー、を目論んでいる。六本木あたりでは良くある話でした。
で、この彼女、全然魅力的じゃないんですよ。背も、モデルにしては低いし、お顔も普通。絶対、嘘だと思ってました。
さて、仕上がりを見てみると
こ、これは、、、、
まさに、プロ
目の前にいるご本人とはまるで別人
物凄い美女が、写真の中で、エレガントに微笑んでいる。モデル/女優。明らかに、わたしの、負けだ。。🏳️
ご自分が、カメラの中でどの様に仕上がっているのか、よくご存知。本物の、プロ。
わたしがポカーンと口を開けてると、彼女
なーんだ。イマイチ。お金、損しちゃったわ。
と、タバコの煙を吐きながら、吐き捨てるように言った。。。。
チッ(舌打ち) 宣材にもならない。
わたし、言葉にもならない。。。。ʕʘ‿ʘʔ
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