もんもんもんもん!

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もんもんもんもん!

 突然ですが。  妹と、体が入れ替わってしまった兄でございます。  俺は高校生、妹は中学生です。 「本当にこんなことあるんだねー。お約束ってやつ?」 「ねーよ!」  いや、何で妹殿、そんな平然としてらっしゃるんでしょうか。Tシャツ姿の俺の体を見下ろし、鏡に映したり髪をいじったりしてとっても楽しそうである。  こっちは、妙に重たい胸の感触と、すっきりしすぎてる股間のせいですごくこう、ドキドキが止まらなくて困っているというのに。  何故、家の廊下でぶつかっただけで入れ替わるなんてテンプレが発生したのか。  そして何故、よりにもよってうちの妹、ラノベにありがちな巨乳美少女なのか。こう、正直いろいろ、理性がやばいんですが? 「何でお前落ち着いてんの?ねえ落ち着いてんの?今日からもうどうしろってかんじじゃん。お前、風呂もトイレも入らない気か?」  ただ身体が入れ替わった状態でも問題なのに、人間である以上お互いの生理現象は避けられないのだ。  つまり、着替えをする場面が少なからずあるということ。  お互いの、恥ずかしい場所を見なければいけないシーンが、このままだと確実に訪れるということで。 「もう一回ぶつかれば戻るんじゃない?知らんけど」  妹は能天気に言い放った。 「まあ、それを試すのはあとあと!いいよ別に、兄貴に裸見られても。ちっちゃい頃は見られてたんだし。面白いから、一日はこのままでいよ!あたし……じゃなかった、俺人生で一度は男になってみたかったんだよなー!遊んでこよー!」 「待て待て待て待て!?」  彼女はそのまま、るんるんで外に遊びに行ってしまった。取り残された俺は頭を抱えるしかない。 「お、お前は良くても……俺は全然良くねーよぉぉぉ!」  裸を見るのも見られるのも困る。  俺はその場で頭を抱えるしかなかった。
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