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貴方に強く
抱き締められていた。
私も抱き締め返す。
私は口付けをせがんだ。
貴方は駄目だと
優しく制止する。
私は貴方の頬に口付けて
目が覚めた。
起き上がれなかった。
胸が苦しくて、
切なくて、
動けない。
涙が溢れてくる。
こんな目覚めは
初めてだった。
夢の中でぐらい、
私を受け入れて
欲しかった。
貴方に会えない事を
改めて痛感する。
そんな現実に
戻りたくない。
もう一度、眠りたい。
貴方に抱き締められる。
そんな夢の中に
戻りたかった。
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