私がなんとかするしかない!

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 思い返せば、確かに辻褄が合う。  リリアーナはドレッサーの前でレティシアの髪を結いながら、これまでの彼女の様子を思い出していた。  まずレティシアは絶望的に人付き合いが下手なのだが、その根底にはどうやら極度の人見知りがあるようだった。だからなるべく人と会わないよう過ごしてきたのだろう。そのせいで表情筋を動かす機会がなく、表情を作るのがド下手くそなまま今日まで来てしまった。  それゆえに彼女はいつも怒っているように見えるのだ。キツく見えやすい目つき、顔立ちに加えて、彼女は表情がほぼ2パターンしかない。真顔か、怒り顔。  困った時も、悲しい時も、不安な時も、恐ろしい時も、負の感情の時は全部怒り顔。  そして、それ以外の感情の時は全部真顔。  ……これでは人が寄り付かなくて当然だ。  さらに極度の人見知りがそれを助長させている。人と関わろうとしても、恐怖や不安で怒り顔になってしまい、人が離れていき、恐怖や不安が募り……そうやってどんどん付き合いが下手になっていく。絶望的負の連鎖。
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