お母さん

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 足元の枝を踏み、さらに首の下の汗を拭う我妻氏。 「困ったもんですよ。学校をいくら調べても、モリタという生徒はいないんです。なのに、いつしか紛れ込んでいた作文の住所に従い現場に入った人間が行方不明になってしまう」  私はポケットの中のレコーダーを確認して話を進める。 「それなら確かにの管轄のようですね。テープレコーダーにこれまでの会話を録音しておりますので、現地の調査が済み次第、速やかにこの辺りの封鎖を行うようにします」
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