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「今日は、まず一歩だけ、進も」
「え?」
田村が何を言ってるのか、わかんなくて。目で問うと。
「いい感じで志麻さんのココ勃ってるから、このまま、手でヌいたげる」
「え……ええ!」
「黙ってそのまま、俺の手、感じてて。キス、してたら恥ずかしくないでしょ?」
そう言って、唇を田村のそれで塞いできた。
言葉通り、確かにこの状態なら俺の目はこの状況を見れないし、田村の掌が俺のモノを扱いてるって事実を、誤魔化せ……るわけあるかい!
と。反論しようとしたけど。
できなかった。
恥ずかしい、よりも。
キスが気持ち良くて。
……だけじゃなくて、田村の手が俺のを扱いてるのも、すげー気持ち良くて。
なんかもー、どんどん先端から先走りが出てくるのもわかるし、そいつがまた、ぐちゅぐちゅってえっちな音、立てるし。
滑ってるの、器用に利用しながら俺のモノをぬちゃぬちゃ扱いてるから。
俺の口からはもう、恥ずかしげもなく声が出てくるわけで。
「んんっ……あっ……ふっ……んんっ」
必死になって田村の首に手を回してるけど。
もう、やだ。声、我慢できねえ。
「ココ、気持ちイイ? 先っぽ、ぐちゅぐちゅしたら、いっぱい出てくるよ?」
い、言うなよおおおお! わかってんだから!
手の動きだけじゃなく、更に田村の舌が俺の口ん中もぐちゅぐちゅしてきて。舌が、いつもより全然エロい動きしてるから。もう、わけわかんなくなる。
ヤバい、マジで、ヤバい!
根元とか、輪っかにした指でしゅこしゅこするし、袋もふにふに揉むし、先っぽなんてもう、ぐっちゃぐっちゃになってんの、自分でもすっげーわかるし!
ダメだ。これは、ダメだ。
こんなんされたら、もう、出したいってことしか、考えらんねー。
「んんっ……やっ……た……たむ……お、れもう……出るから、手……放して」
「やーだ、放さない。全然俺の手ん中、出していいから」
「や……やだ……んなの……あっ……も、……あっ」
放せよお。出るってば! もう!
田村の手が容赦なく動く。
から、俺のはもう、全然なんも遠慮なく、結局そのまま弾けてしまって。
「……やだ……もー……」
ダメだ、田村の目が見れない。恥ずかしすぎる。
俺が両手で顔を隠してたら。
田村はティッシュで全部綺麗にしてくれて。
それから、そっと、俺の手を顔から除けた。
「志麻さん。可愛い」
何がだよー、何が可愛いだよー! こんなん、ダメだろお。俺だけこんな、気持ちよくなってどーすんだよ。
てかもう。
俺も! なんで人の手ん中、出しちゃってんだよお。
半泣きで唇噛んでたら。
「気持ち、良かったでしょ?」
「き、訊くなよ! そゆこと!」
「いいじゃん。俺、すっげー嬉しいし」
「……うれ、しい?」
「うん、嬉しい。嬉しいに決まってんじゃん。俺の手でイってくれるって、めっちゃ嬉しい」
「そ……そういう、モン、なのか?」
「そーゆーもんだよ。そーゆーもん。だから、一歩前進」
前進って……言われても。
こんな辱めを受けるなんて……。
「イヤ?」
ううううう! 呻ることしか、できない。
だって、恥ずかしいけど、恥ずかしいのはイヤだけど、こんな気持ちいいの、初めてだし!
人にされてイく、なんて、もう。そんなの、されたこと、ないし。
女の子とヤってたって、手だけでイったことなんて、ない。
てゆーか、どっちかっつーとイかせる方に必死になってるトコもあったし。
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