【6】Naked

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 田村の手が、俺のを扱いてる。  という、この状況がもう、頭おかしくなりそうなくらい、恥ずかし過ぎて、でも気持ち良すぎて。  ベッドに入る時、横になってる田村の腕に入る俺が、先に、キスした。  なんだろう。当たり前みたく、田村のキスが欲しいって思う自分がいて。  ま、上からいっちゃう方がなんか、怖くないっつーか。  お互いの口ん中、いっぱい味わって。そこ、楽しんでるうちに俺がスイッチ入っちゃうから。  だんだん、雰囲気に流されて。田村の舌を楽しむ。  くるって俺のことベッドに落とし込むと、下、ぐいって脱がせて、露わになった俺のを触る。  したら。今日はもう、上も、脱がされた。 「えっと……」 「やっと脱がせれた」  田村が嬉しそうに、言う。  もう、逃げ場がなくて。田村の服と、シーツをぎゅっと握りしめた。 「志麻さん、キレイ」 「なわけ、あるか」 「綺麗だよー。腹筋も、キレイだし」  言って、お腹、撫でられる。そのまま田村の手が上にあがってって、 「胸筋も、キレイ」  女の子なら、おっぱいがある場所だけど。そんなもん、ねーし。  でも、そのまま胸、さわさわやってると思ってたら。 「コレは、可愛い」  指先で、ちょん、って乳首をつままれた。 「やっ……」  くりくりと、そこを指で揉むから、声が出てしまう。  しかも、その間ずっと田村の右手が俺のを扱いてるから、もう。たまんなくて。 「ね、志麻さん。男同士でもちゃんとえっち、できるでしょ?」  キスして、唇の間でそんなこと、言われる。  されるがまま、な自分がもう、どうしようもなくて。  恥ずかし過ぎるから、田村の首に腕を回して抱き付いた。 「……こゆ、こと。ずっと……したかった?」 「うん。したかった。志麻さんの、こーゆー姿、ずっと見たかった」  言って、俺のこと、イかせようと手の動きを速めた。  先端から出まくってるから、もうぐちゅぐちゅゆってるソコがびくびくしてて。 「あ……だめ……も……あっ……だめ、出るっ」  くちゅくちゅくちゅくちゅって、激しく手を動かされて、俺はイってしまう。 「……ううううう!」 「何呻ってんの?」 「だって……こんな……」 「きもちかった?」  言うなっつーの。  田村は手早くティッシュで全部、綺麗にしてくれる。  なんかもー、至れり尽くせりで、申し訳、なさすぎる。 「もう一歩。進んでいいかな?」 「え?」  田村はふっと微笑むと、がばって自分も上、脱いだ。 「裸で、抱き合うの。ダメ?」  何度も、見てるハズの田村の裸。  なのに、こんな雰囲気のせいなのか、俺がもうおかしくなってるせいなのか、すごく色っぽくて。  弾力性が見て取れる綺麗な筋肉を纏ってる、田村の逞しい肉体が。  なんだか、すごくセクシーで。  俺は自分から、抱き付いていた。 「志麻さん、意外と積極的」 「……うっさい」  余裕かまして言ってくる田村が、ちょっと悔しい。  でも。  肌と肌。  直接触れ合う感覚が、すごく、気持ち良くて。  女の子のような柔らかさなんて、俺にも田村にもないのに。  でも、なんか包まれてる感じがすごく、嬉しくて。  あったかくて。  ぎゅ、って。お互いに、力が入る。
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