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田村の手が、俺のを扱いてる。
という、この状況がもう、頭おかしくなりそうなくらい、恥ずかし過ぎて、でも気持ち良すぎて。
ベッドに入る時、横になってる田村の腕に入る俺が、先に、キスした。
なんだろう。当たり前みたく、田村のキスが欲しいって思う自分がいて。
ま、上からいっちゃう方がなんか、怖くないっつーか。
お互いの口ん中、いっぱい味わって。そこ、楽しんでるうちに俺がスイッチ入っちゃうから。
だんだん、雰囲気に流されて。田村の舌を楽しむ。
くるって俺のことベッドに落とし込むと、下、ぐいって脱がせて、露わになった俺のを触る。
したら。今日はもう、上も、脱がされた。
「えっと……」
「やっと脱がせれた」
田村が嬉しそうに、言う。
もう、逃げ場がなくて。田村の服と、シーツをぎゅっと握りしめた。
「志麻さん、キレイ」
「なわけ、あるか」
「綺麗だよー。腹筋も、キレイだし」
言って、お腹、撫でられる。そのまま田村の手が上にあがってって、
「胸筋も、キレイ」
女の子なら、おっぱいがある場所だけど。そんなもん、ねーし。
でも、そのまま胸、さわさわやってると思ってたら。
「コレは、可愛い」
指先で、ちょん、って乳首をつままれた。
「やっ……」
くりくりと、そこを指で揉むから、声が出てしまう。
しかも、その間ずっと田村の右手が俺のを扱いてるから、もう。たまんなくて。
「ね、志麻さん。男同士でもちゃんとえっち、できるでしょ?」
キスして、唇の間でそんなこと、言われる。
されるがまま、な自分がもう、どうしようもなくて。
恥ずかし過ぎるから、田村の首に腕を回して抱き付いた。
「……こゆ、こと。ずっと……したかった?」
「うん。したかった。志麻さんの、こーゆー姿、ずっと見たかった」
言って、俺のこと、イかせようと手の動きを速めた。
先端から出まくってるから、もうぐちゅぐちゅゆってるソコがびくびくしてて。
「あ……だめ……も……あっ……だめ、出るっ」
くちゅくちゅくちゅくちゅって、激しく手を動かされて、俺はイってしまう。
「……ううううう!」
「何呻ってんの?」
「だって……こんな……」
「きもちかった?」
言うなっつーの。
田村は手早くティッシュで全部、綺麗にしてくれる。
なんかもー、至れり尽くせりで、申し訳、なさすぎる。
「もう一歩。進んでいいかな?」
「え?」
田村はふっと微笑むと、がばって自分も上、脱いだ。
「裸で、抱き合うの。ダメ?」
何度も、見てるハズの田村の裸。
なのに、こんな雰囲気のせいなのか、俺がもうおかしくなってるせいなのか、すごく色っぽくて。
弾力性が見て取れる綺麗な筋肉を纏ってる、田村の逞しい肉体が。
なんだか、すごくセクシーで。
俺は自分から、抱き付いていた。
「志麻さん、意外と積極的」
「……うっさい」
余裕かまして言ってくる田村が、ちょっと悔しい。
でも。
肌と肌。
直接触れ合う感覚が、すごく、気持ち良くて。
女の子のような柔らかさなんて、俺にも田村にもないのに。
でも、なんか包まれてる感じがすごく、嬉しくて。
あったかくて。
ぎゅ、って。お互いに、力が入る。
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