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「俺の、って印、付けてもいい?」
返事を待たないで、鎖骨の下に田村が吸い付いていた。
まあ、別にそんなの、構わないけど。
なんとなく、田村の頭を撫でる。
自分のこと、欲しがってくれるのが、なんだか嬉しくて。
俺には見えないけれど、キスマーク、付けるだけ付けたら顔を上げて、田村が嬉しそうに笑う。
「俺の!」
可愛いヤツだ。
小さく頷いてやると、田村はそのまま俺の体をあちこち触ったり、キスしたりして、掌と唇で楽しんでくれる。
そして。
「あっ!」
お腹を過ぎ、更に下へとさがると、田村は俺のモノを口に入れた。
「ちょ! 待って、待って!」
「待たない」
一瞬だけ、口から出して一言だけゆって。
体中触られてるうちに半分勃起していた俺のモノは、田村の口の中で一気に大きく勃ち上がる。
「やだやだやだやだ。そんなん、ダメだってば!」
田村の肩を押して、引き剥がそうとしたけれど、思ってる以上に田村の方が強いから。逆にその手を掴まれた。
そのまま、指を絡ませる。
口の中に先っぽ入れたまま、俺を見て優しく笑う。
根元を扱いて、先端をじゅぼじゅぼやってくるから、俺はもう、抵抗なんてできなくて。
「あっ…………っも……やだ……」
さっき手でイかされたばっかだから、さすがにすぐに出ることはないけれど、それでも吸い込むように口ん中入れられたらもう、どっかおかしくなってしまいそうな快感が来て。
「やだ……やっ…………」
怖くなって、目をぎゅっと瞑った。
「ごめん、志麻さん?」
田村が口から放して、心配そうに俺の顔を見る。
「きもちく、なかった? 男に咥えられんの、やっぱ、抵抗ある?」
違う、違う、違う!
俺はただ、首を振る。
「ごめんね、ごめんね。無理、させるつもりなくて」
「……ち、ちが……」
すごく申し訳なさそうに言うから、慌てて強く否定する。
田村の肩に腕を回してぎゅ、と抱きしめた。
「気持ち、いいよ。マジで……でも、そんなこと、させたら申し訳、ないじゃん」
「なんで? 俺、志麻さんがきもちくなってくれんなら、何でもできるよ?」
俺の言葉に、田村は優しく返してくれる。
「志麻さんの、どっこも触りたい、てゆってるじゃん? 咥えられんの、イヤじゃないならそのままきもちくなって? 口ん中、出していいから」
「ダメだよ。そんなの」
「ダメくないよ、全然」
言いながら、田村は俺の腕を引きはがすと、もう一度俺のモノを口に入れた。
「あっ」
そして、今度は手で袋を揉んだり裏筋舐めたりして、どこのAV女優だよ、みたいな動きで俺のモノを美味しそうにしゃぶる。
「んんっ……あっ……」
先端を口の中で転がされて、割れ目に舌を突っ込んでくる。
ちゅぷちゅぷとえっちな音を立てて、俺のモノを弄り倒して。
そんなこと、されてたら、もう。何も、考えられなくなって。
ただもう、出したい、しかなくなってしまって。
こんなに一日に何回も射精するようなこと、もう何年もしてなかったから。
俺のモノはもう、俺の意思なんて全然受け付けてくれなくなってたらしくて。
田村の動きに、本能のままに高まったソレは、田村の口の中に遠慮なく吐き出してしまった。
「……ごめん……田村……」
田村は口の中のものをティッシュに吐き出した。
優しく笑って首を横に振って。
「出していい、つったじゃん。志麻さんがきもちくなってくれたんなら、それが俺の本望ってヤツ」
言って、また抱きしめてくれる。
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