【6】Naked

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「俺の、って印、付けてもいい?」  返事を待たないで、鎖骨の下に田村が吸い付いていた。  まあ、別にそんなの、構わないけど。  なんとなく、田村の頭を撫でる。  自分のこと、欲しがってくれるのが、なんだか嬉しくて。  俺には見えないけれど、キスマーク、付けるだけ付けたら顔を上げて、田村が嬉しそうに笑う。 「俺の!」  可愛いヤツだ。  小さく頷いてやると、田村はそのまま俺の体をあちこち触ったり、キスしたりして、掌と唇で楽しんでくれる。  そして。 「あっ!」  お腹を過ぎ、更に下へとさがると、田村は俺のモノを口に入れた。 「ちょ! 待って、待って!」 「待たない」  一瞬だけ、口から出して一言だけゆって。  体中触られてるうちに半分勃起していた俺のモノは、田村の口の中で一気に大きく勃ち上がる。 「やだやだやだやだ。そんなん、ダメだってば!」  田村の肩を押して、引き剥がそうとしたけれど、思ってる以上に田村の方が強いから。逆にその手を掴まれた。  そのまま、指を絡ませる。  口の中に先っぽ入れたまま、俺を見て優しく笑う。  根元を扱いて、先端をじゅぼじゅぼやってくるから、俺はもう、抵抗なんてできなくて。 「あっ…………っも……やだ……」  さっき手でイかされたばっかだから、さすがにすぐに出ることはないけれど、それでも吸い込むように口ん中入れられたらもう、どっかおかしくなってしまいそうな快感が来て。 「やだ……やっ…………」  怖くなって、目をぎゅっと瞑った。 「ごめん、志麻さん?」  田村が口から放して、心配そうに俺の顔を見る。 「きもちく、なかった? 男に咥えられんの、やっぱ、抵抗ある?」  違う、違う、違う!   俺はただ、首を振る。 「ごめんね、ごめんね。無理、させるつもりなくて」 「……ち、ちが……」  すごく申し訳なさそうに言うから、慌てて強く否定する。  田村の肩に腕を回してぎゅ、と抱きしめた。 「気持ち、いいよ。マジで……でも、そんなこと、させたら申し訳、ないじゃん」 「なんで? 俺、志麻さんがきもちくなってくれんなら、何でもできるよ?」  俺の言葉に、田村は優しく返してくれる。 「志麻さんの、どっこも触りたい、てゆってるじゃん? 咥えられんの、イヤじゃないならそのままきもちくなって? 口ん中、出していいから」 「ダメだよ。そんなの」 「ダメくないよ、全然」  言いながら、田村は俺の腕を引きはがすと、もう一度俺のモノを口に入れた。 「あっ」  そして、今度は手で袋を揉んだり裏筋舐めたりして、どこのAV女優だよ、みたいな動きで俺のモノを美味しそうにしゃぶる。 「んんっ……あっ……」  先端を口の中で転がされて、割れ目に舌を突っ込んでくる。  ちゅぷちゅぷとえっちな音を立てて、俺のモノを弄り倒して。  そんなこと、されてたら、もう。何も、考えられなくなって。  ただもう、出したい、しかなくなってしまって。  こんなに一日に何回も射精するようなこと、もう何年もしてなかったから。  俺のモノはもう、俺の意思なんて全然受け付けてくれなくなってたらしくて。  田村の動きに、本能のままに高まったソレは、田村の口の中に遠慮なく吐き出してしまった。 「……ごめん……田村……」  田村は口の中のものをティッシュに吐き出した。  優しく笑って首を横に振って。 「出していい、つったじゃん。志麻さんがきもちくなってくれたんなら、それが俺の本望ってヤツ」  言って、また抱きしめてくれる。
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