6.ここにいちゃダメですか

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「ごめんごめん、でも考えることじゃないでしょう? 好きって」 そうだけど、そんなこと言われたら考えちゃうじゃない。 もしかしてって。 いやない、ないない、好きだとしたらっていうか好きなのは、日菜ちゃん! 私も後藤も、好きなのは日菜ちゃん! 好きにも色々あるし恋愛感情じゃないけど、私は日菜ちゃんが好きで、色々複雑みたいだけど後藤は日菜ちゃんの夫。やましい気持ちなんて絶対ない。 それから田中さんに助けて貰いながら仕事を終えて、なんとか自力で電車に乗って家に帰ったら、また気配を察した日菜ちゃんが現れた。 「お帰りなさい」 「ただいま」 「腰、大丈夫でした?」 「うん、なんとか……え、日菜ちゃん今日はもう大丈夫だよ?」 「無理しちゃダメですよ。今日もお世話させて下さい」 もー日菜ちゃん私のこと大好きじゃん。 「後藤くんは?」 「いますよ。ちゃんと波美さんの所行ってくるって言って来ました」 じゃあいいのかなって後藤家の方を見たら、2階の窓に人影が見えてすぐ消えた。 「波美さん、今日はお風呂入ります?」 「そうね。シャワーくらい浴びないと……」 「私、体洗いましょうか?」 「うーん、まあ自分でやってみるよ」 「わかりました。何か困ったら呼んで下さいね」 あーびっくりした。 体洗うって日菜ちゃんも全裸で一緒に入る気だった? って動揺しちゃう私がどうかしてるんだろうけど、女から見ても超絶可愛いって自覚ないのかな。
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