7. そんなにあの子が大事なのか

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――は? 何考えてるの、私!? 頭の中は大混乱。でも体はそんなのお構いなしに男を受け入れている。 ごちゃごちゃ煩い人間のプライドとか常識とか関係なく、生物の欲求を満たそうとしている。 あー、私生きてるんだなって、凄く思う。 肌触れ合ってる男の命も、はっきり感じる。 その命が私の中で震えた。 「あー、気持ち良かった。ねえもう1回――」 「ダメ、シャワー浴びてくる間に探しといて」 「はーい」 あれ? 割と素直。 まあ勝手に報酬奪い取ったんだし、当然だよね。 シャワーを浴びて戻ってくると、夏目涼は誰かと電話してた。 「だからさあ、緊急だって連絡してみてくれよ。陽とスキャンダル起こした女と一緒なんだって。確かな筋の情報だよ。……うん……うん、わかった」 電話を切ると、彼は私に言った。 「冬真のマネージャーと話してた。あいつ今日休みだから連絡しても多分無視されるって。まあ一応連絡してみるとは言ってたよ。ちなみに陽はお仕事中」 ってつけたテレビに桜川陽。画面にはLIVEの文字。 え、じゃあ日菜ちゃんが会いに行った別の友達って……誰?
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