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「やっぱり冬真くんも心配――」
ベッドが傾いた。
すぐ隣に冬真くんの気配。
「日菜から聞いたんだけど……波美さんって可愛い男がタイプなんだって?」
「え、ああ、まあ……」
「じゃあ僕ってタイプ?」
タイプじゃないと言ったら嘘になるけど……えっ、えーキスされた!?
「気分が乗らない? 僕の裸、見る?」
淡い光が灯って冬真くんが見えた。
この世の物とは思えないくらい美しい、白い体。
うわー綺麗って見惚れてしまってから慌てて布団に潜った。
「ダメだよ冬真くん、服着て!」
「なんで?」
「だって冬真くん、日菜ちゃんの幼馴染みでしょ? 弟さんと同じ年なんでしょ? 私は日菜ちゃんの友達だし、31歳だよ?」
「それの何処が問題なの?」
頭の方はしっかり布団を抑えていたけれど、下から入ってきた!
温かくて、細くて、柔らかい体。
日菜ちゃんとも夏目涼とも違う、少年の体。
「ダメだって、えっとだって日菜ちゃんの3歳下ってまだ二十歳でしょ?」
「僕誕生日まだだから19だけど、18歳以上だし高校生でもないから犯罪じゃないよ」
いやいやいや、法律の問題じゃ――
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