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ちゃんと女性用の下着。
黒いレースのパンティ。
男の服を脱がせた時に、そういう下着が見えるとギャップで興奮するらしい。
「ここでこのまま後ろから突いていい?」
壁に手をついて立ったまま抱かれた。
終わったら引っ越して広くなったバスルームへ。夏目涼が私を抱えてバスタブに入って、左手で持ち上げた私の脚を右手で撫でる。本当に脚好きね。
「今日も帰るの?」
「帰るわよ」
「冬真から聞いたけど、波美って実家の一軒家に独りで住んでるんだって? 売ってマンションに引っ越す気はないの?」
「えー、それは……」
「何が問題? 家賃? 住み慣れた街から離れたくない?」
「うーん、そう言われたら単に動くのが面倒なだけかも。それに住んでるのは私だけど家の名義は母親だし私の一存では決められないわ」
「じゃあお母さんに相談すればいいじゃん」
「急にそんなこと言い出したら、あなた結婚相手見つかったのとか勘違いされ――」
肩を掴んで私の上半身をねじりながら身を乗り出した夏目涼は、あのメガネを掛けていた時の3倍くらいに大きく見開いた目をしていた。
「波美にとって俺は、結婚なんて考えられない相手ってこと?」
――え?
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