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日菜ちゃんに後藤の行動パターンを教えて貰ったから偶然を装って彼と会おうとしたけれど、会えないまま１週間過ぎた。
やっぱり避けられてるのかなと考えながら帰りの電車に揺られていて、ふと窓に映った自分の姿を見て思った。夏目涼に呼び出される緊張感がなくなって、身だしなみが乱れてる。
髪、切ろうかな。
その日のうちに予約して、みーたんが勤める美容院に行ってみた。
「大分伸びたね。どうする？ 長さ生かす？」
「うーん、みーたんのセンスに任せるよ。会社勤めに支障のない範囲でお願いします」
そう答えたらパーマをかけられた。
「ちょっと柔らかい印象にしてみたけど、どう？」
「うん、ナチュラルな感じだね。ありがとう」
以前切ってもらった時より女性らしい感じ。私の性格にはこの方があってるかも。
後藤はどうだろう。この髪型、気に入ってくれるかなと思いながら鏡を見ていたら、みーたんが囁いた。
「彼も気に入ってくれるんじゃない？」
「えっ？」
独り言が声に出ていたかと焦ったら違った。もっと面倒なことが起こっていた。
「後藤と付き合ってるんでしょ？」
えーーー！？
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