14.先に出て待ってる

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また日菜ちゃんや友達に相談してみようかと思ったけれど、色々言われるともっと悩んでしまいそうなので止めて、深く考えないことにした。 確かなのは、後藤と週末にデートが出来るってこと。 どんな結末であれデートを楽しもうと決めて迎えた土曜日、7時に目が覚めた。 窓を開けて空を見る。 よし、快晴。 朝食を食べて、身支度をして、荷物を持って後藤の家のインターホンを押した。 「おはよう、早いね」 「おはよう、ごめん早すぎた?」 「ううん、待ってた。行こう」 良かった、笑顔だ。 荷物を積んで助手席に乗り込んで出発。 高速に乗って、西へ。 その後のテンテンちゃんの様子についてや世間話をしている間に目的地に到着したみたいだけど―― 「ペンション?」 「ああ。降りて」 え、どういうこと? 宿泊確定……? あ、レストランが併設されてる。こっちか。 あーびっくりした。
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