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「どうぞ」
まもなくシャワーの音が聞こえて来た。
元アイドルが、ウチのバスルームでシャワー浴びてるって考えるとドキドキしちゃう。
ドキドキしたってこの腰じゃ何も出来ないけどソワソワしながら待っていると、ピンクのパジャマに身を包んだ日菜ちゃんが戻って来た。
「お風呂ありがとうございました」
「い、いえ……」
可愛い姿を想像していたけど、違った。
日菜ちゃんのパジャマはフワモコじゃなくてツルンとした生地だった。
マシュマロボディのラインが見えちゃう色っぽいやつ。
「あ……じゃああの……電気消してくれる?」
「はい。全部消しますか?」
「そっちにフットライトあるから――」
「わかりました」
電気消したら益々色っぽいムードになってしまうんじゃないかと思ったけど、私はベッドの上だから、布団に入ると日菜ちゃんは視界から消えた。
でも気配は感じる。
あの可愛くて色っぽい子が確実に同じ部屋の中にいるって思うと落ち着かない!
腰も痛いし、私今日眠れるのかな。
「波美さん、大丈夫ですか?」
「へ? う、うん、まあ……痛いけど、寝てると大分楽」
「良かった」
内緒話の声で話しかけられてドキッとした。
日菜ちゃんも慣れない布団で寝付けないのかな。
やっぱり桜川陽の話するべき?
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